導入事例

最先端のeラーニング2.0を 使った教育現場でAspire one<アスパイア・ワン>がWEB端末機として大活躍!

国立福島工業高等専門学校様

導入モデル:Aspire one 80台〈ネットブック〉

ネットブック 学校・教育

福島工業高等専門学校は、WEB2.0を駆使したeラーニング2.0教育をはじめとして、 先進的な教育をしている学校です。全教室に無線LANを配備し、授業の映像配信や 学内SNS、学内Wikiなどを実現しています。このほど、最新の端末機としてAspire one<アスパイア・ワン>が 導入されましたので、その経緯を担当の布施先生にうかがいました。

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授業の効率化とキャンパスライフの充実を目指したシステム

──福島高専が実践している「eラーニング2.0」とは、どのようなものですか?

私たちは数年前からeラーニングのワーキングプロジェクトを進めていて、授業の動画配信やLMSの導入を経て、動画共有やポッドキャスト配信といったeラーニングのモバイル化を実現しました。端末としてPSP(プレイステーション・ポータブル)を学生に配布しています。

しかし、教員と学生が放射状につながった従来型のeラーニングだけでは、授業の電子化はできても、学生同士が相互に連絡を取り合ったり、自分たちで情報を蓄積したりすることが自由にできません。
そこで文部科学省の「学生支援GP」で私たちの「マルチメディア活用形ピアサポートシステム」が選定されたのを機に、学生たちがもっとキャンパスライフを有意義に過ごせるようなシステムを構築しました。これを、私たちはeラーニング2.0の先進的な応用例であると考えています。

──SNSやWikiといったWEB2.0の技術を存分に取り入れていますね。

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今の学生たちは、昔に比べて横のつながりや上下関係のつながりが希薄になっています。それに、卒業してしまったら、もう学校は関係がなくなります。それはもったいないことだと思います。

さまざまな理由で授業を受けられなかったときにその内容が確認でき、学生同士があるテーマに集まって意見やアイデアを出し合う。また、同じ趣味の人を探して一緒に何かをしたり、日記形式で日々の情報を交換し合う。そういう目的にはSNSやWikiはうってつけです。しかも、商用SNSと違って学内SNSなら、「この問題がわからない」と書き込んでおけば、「明日、図書室で教えてあげるよ」といった対応が可能です。さらに、卒業してからも使えるので、卒業生が就職や進学の感想を書き込み、在学生がそれを見て参考にするといったことも可能になります。

学生や卒業生の持っている情報は、学校の財産です。それを散逸させずに、集合知としてみんなで利用する。そうすることによって、コミュニケーションが豊かになり、キャンパスライフが楽しくなります。そうした学生支援と、授業のサポートの両立を目指してシステムを作りました。

条件をクリアした機種の中では、Aspire one<アスパイア・ワン>が最優秀でした

──今回、その端末機としてAspire one<アスパイア・ワン>を導入されました。その経緯は?

一昨年はモバイル端末としてPSPを400台導入し、1・2年生の全員に配布しました。教育用のシステムですから、少なくともクラスの全員が持っていなければ話になりません。それを使って、情報配信や小テストなどを実施していますが、画面が小さいことと、文字入力の点ではパソコンにかないません。
昨年になって、ネットブックという小型のノートPCが登場したのを知り、これを端末にしようと決めました。そして仕様を決めて入札にしたところ、Aspire one<アスパイア・ワン>に機種が決定したというわけです。

仕様の内容には、一般的なネットブックが備えている性能に加えて、「バッテリーが長持ちすること」という条件がありました。学校の授業で使うパソコンですから、朝から夕方まで使えなければ困ります。その点、Aspire one<アスパイア・ワン>は7時間使える大容量バッテリーがありましたから、条件を満たしていました。

その他、ネットブックでなければならなかった理由としては、毎日家と学校を往復させても苦にならない可搬性と、教室の小さな机でも邪魔にならない専有面積、そして予算の範囲内でできるだけ多くの台数が購入できる価格などがあります。
応札された機種の仕様書を眺めていたら、Aspire one<アスパイア・ワン>が最も優れていました。なので内心は「Aspire one<アスパイア・ワン>に決まるといいな」と思っていましたが、結果として希望がかなって、とても満足しています。
とりあえず今年度は80台を導入し、50台をモデルクラスの学生全員に配布。残り30台をクラス委員やプロジェクトに参加する学生に配ります。

学生たちにも大人気のAspire one<アスパイア・ワン>。早く全学生に持たせたい

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──Aspire one<アスパイア・ワン>を見た学生さんたちの評判はいかがでしたか?

もう、大興奮でした。昨年末に1年生の学生たちに開封やシール貼り、ソフトのインストールなどを手伝ってもらったんですが、「これ、欲しい」という人がたくさんいました。 今年から1年生の1クラスに配布して授業で使っていますが、みんなとても熱心です。

──今後はどのようなご予定でしょうか。

数年以内に、全学生に持たせたいと思っています。私たちがネットブックを学生に持たせる理由は、学校にeラーニング2.0を普及させようと思っているからです。しかし、どこの学校もコンピュータの数が足りません。それを解決するためには、学生の一人ひとりにネットブックを持たせるか、1クラス分のノートPCを移動可能なラックに積んで、パソコンが必要な教室で持ち回りで使う方式にするかのどちらかですが、ネットブックを全学生に持たせるほうが早いと思っています。

たとえ全学生に配布できなくても、1年生全員に持たせることができれば、1年生のうちに必要なリテラシーを学び、それ以降は自分で購入することも可能でしょう。ネットブックならお年玉で買うことができますし、携帯電話で月に5000円のパケット料を支払うことを考えたら、1年分で買えてしまいます。魅力的な授業や教材を用意して、学生生活が楽しくなるシステムがあれば、それは不可能ではないと思います。

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