導入事例

眼鏡のフィッティング用カメラにタブレットを導入。優れたカメラ性能と操作性で顧客サービス向上を実現

メガネトップ様

導入モデル:ICONIA W700P〈タブレット〉

タブレット 企業

「眼鏡市場」や「アルク」を運営する眼鏡チェーン大手、メガネトップは、各店舗でお客様が利用する眼鏡のフィッティング用カメラの後継機に、エイサーのWindows 8搭載のタブレット「ICONIA W700P」を採用した。鮮明なカメラ画質とレスポンスの早さ、スタイリッシュなボディに大変満足いただいている。今回の導入経緯を、株式会社メガネトップ営業企画部長 高村氏と商品部 商品管理グループリーダー 平岡氏に、また、開発秘話を十条電子株式会社の星野氏に伺った。

より快適に眼鏡を選んでいただくために、タブレットの導入を検討

メガネトップ

静岡県静岡市に本社を置くメガネトップは、製販一体化、特定地域への集中的な出店を行うドミナンス戦略、品質と価格の両立など、眼鏡業界の慣例に捉われない挑戦を続け、2012年には売上高が眼鏡業界No.1になった革新的企業だ。
メガネトップグループは、最薄型レンズや遠近両用レンズでも、フレーム・レンズ代込みの一式価格という新業態が特徴の「眼鏡市場」、着替えるメガネをコンセプトにファッションに敏感な若者をターゲットにした「アルク」、安さと安心を提供するコンタクトレンズ専門店「レンズスタイル・レンズダイレクト」など、顧客のニーズに合わせた店舗を全国に展開している。2013年3月現在、フランチャイズ店を含めて「眼鏡市場」が775店舗、「アルク」が38店舗、コンタクト専門店「レンズスタイル」11店舗、コンタクト専門店「レンズダイレクト」2店舗の合計826店舗を展開している。

メガネトップメガネトップ株式会社 営業企画部長 高村 徳弘氏(左)
商品部 商品管理グループリーダー 平岡 大典氏(右)

新しい眼鏡を購入する際、店舗に陳列されているメガネフレームにレンズは入っておらず、視力の悪いお客様は、鏡に映るご自身の姿をよく見ることができない。客観的に眼鏡の装着イメージを確認したいお客様の要望に応え、眼鏡業界では約20年前からパソコンのカメラで撮影した画像をお客様に提供していたが、操作が複雑なこともあり、あまり使われていなかった。
そこでメガネトップは、2枚の写真を1画面で簡単に見較べられる、フィッティング用カメラ「アイウエアセレクター」を、十条電子株式会社に開発を依頼した。全国の店舗に設置された「アイウエアセレクター」は、お客様の評判も良く、眼鏡選びには欠かせないアイテムになっている。今回は、顧客満足度をさらに向上させることと、ソフトウエアの更新があったため、後継機にタブレットの導入を検討されたのだ。
メガネトップ 高村氏は選定のポイントをこう語った。「従来機の機能を全て継承し、店舗に設置しやすいデザインであること、コンパクトでお客様が自由に触れることができること、様々な角度から撮影できること、そして、営業時間中コードレスで動作できるバッテリー容量があること、がポイントでした。」

タブレット導入により様々な角度での撮影が可能に

メガネトップ店舗に映えるスタイリッシュでコンパクトなエイサーのタブレットは店舗スタッフからも好評だ。

「アイウエアセレクター」後継機選定にあたり、眼鏡市場新宿店と渋谷店に、他社タブレット端末を含めたテスト機器を設置した。性能を約2週間検討した結果、エイサーの「ICONIA W700P」を採用していただいた。

メガネフレームは細かい造作のため、高いカメラ性能が求められたが、「ICONIA W700P」のインカメラの画質や画像処理能力が最も優れていた。メガネトップ平岡氏には、「従来機は固定型カメラのため角度が調節できませんでしたが、クレードルから外して手にとれば、自由な角度で撮影ができ、クレードル自体もスタイリッシュで高級感があるため、店舗に設置しておいても見栄えがよく好評です。」と評価をいただいた。
またWindows 8搭載の「ICONIA W700P」は、起動時間も早く、画面を押すだけの操作もスムーズだ。一晩充電すれば、翌日の営業時間中はコードレスで利用できるため、店舗スタッフにも評判が良いそうだ。

自然でシャープな高画質写真が撮影できるのはエイサー製品だけだった

メガネトップ十条電子株式会社 営業部
部長代理 星野 禎満氏

引き続き、開発を行った十条電子株式会社 星野氏に開発秘話を伺った。
「十条電子では、独自開発したソフトウエア『Selfer1』を搭載した従来機『アイウエアセレクター』を眼鏡市場の全国の店舗に、2009年から2012年にかけて納品させていただきました。今回、さらに機能を向上させ、お客様に満足していただくために、第2世代ソフトウエア『Selfer2』を開発することになりました。」
そこで、近年発達がめざましく、低価格化も進んでいるカメラ付きタブレットをハードウエアとして使用することが決定。直営店約600店の既存端末をリプレースするため、2012年から機種選定を進めてきたのだ。

最初に検討したのは、他社製のタブレット端末だった。いくつかの製品を検討したが、インカメラの解像度がどれも満足できるものではなかった。例えば、細いシルバーのメガネフレームの光沢がまだらな赤色に写ってしまったり、撮影後に表示される画像がぼやけたりした。また、撮影ボタンを押してもしばらくは画像が止まらず、タイミングを外してしまい、期待している瞬間の静止画を撮影できなかった。

メガネトップフルHDの液晶画面と高いカメラ機能で、鮮やかで高精細な眼鏡フィッティング画像が表示できるようになった。

様々な製品を検討した結果、最後に辿り着いたのがエイサーの「ICONIA W700P」だった。タブレットでは大きめの11.6インチのフルHD画面は、「Selfer2」の特長である2画面並列表示に適しており、インカメラの解像度も130万画素と高く、シャープで自然な写真が撮影できた。また、撮影後も画質調整が細かくできるため、撮影したそのままの画像よりも、お客様が見て美しいと感じられる画像を映すことが可能になった。搭載されているCPUも「Intel Core i3」とパワーが充分にあるため、コマ落ちがなく、動作が非常にスムーズだった。
十条電子が要求していたスペックを、「ICONIA W700P」は満たしていたため、ハードウエアとして採用。新たに開発したソフトウエア「Selfer2」をインストールしたタブレットをメガネトップに提供することになった。

Windows 8搭載機は、開発者にとっても大きなメリットがある

メガネトップ自由に持ち運べるタブレットで接客スタイルが大きく変化。お客様のもとまでお持ちして、その場でイメージ確認が可能に。

さらに、十条電子 星野氏はこう語った。「今回導入した『ICONIA W700P』に搭載されているWindows 8は、開発者にとって大きなメリットがありました。タッチパネルに対応したOSであるためタッチレスポンスが良いことや、ユーザインターフェイスの柔軟性が高いことです。また、『Selfer1』から利用してきたWindowsプラットフォームの開発環境が継承できたため、結果的に開発期間が短縮されコストも圧縮することができました。」

「ICONIA W700P」のカメラ画質は、同価格帯の現行機種では最高水準のため、撮影画像も大幅に向上した。液晶がフルHDのため、鮮やかで高精細の画像が表示できることもお客様に大変満足していただいている。十条電子 星野氏は、「今後は、Windows 8の新しいユーザーインターフェースを活用できるアプリを開発予定です。また、画質を向上させ、導入コストを低減することで、お客様の満足度をさらに高めていきたいです。」と締めくくった。

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