導入事例

タブレットを活用したソリューションで自社の営業業務を効率化

株式会社オフィス24様

導入モデル:ICONIA TAB A500 159台〈タブレット〉

タブレット 企業

中小企業向けにシステムとサービスを販売し、「困った」を解決してくれる頼もしい会社、それがオフィス24だ。スマートフォン向けのAndroidアプリケーションから発展してタブレット用の営業支援システムを開発したが、お客様に販売する前に、まず自社の営業で実績を重ねることとなり、エイサーのICONIA TAB A500を営業部員全員に支給した。
その詳しい経緯と導入しての感想を、担当部署の皆さんに伺った。

Androidタブレット販売のために先行して自社の営業部門で活用

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──はじめに御社の自社紹介をお願いします。

小島私どもは大きく分けて3つのセグメントで事業を行っております。1つめは通信関係です。Androidを使ったIP電話のソリューションとして自社製品を提供しています。2つめはネットワーク、SI(システム・インテグレーション)関係で、アプリケーションやシステムを開発するチームを社内に持っておりますので、お客様に対してきめの細かいサービスが可能です。3つめがサービスサポートです。私どもは店舗事業も行っておりまして、いわゆる「オフィス・コンビニ」という形で近隣の事業者様にサプライ品や軽印刷物などのサービスを提供しています。

創業以来一貫して、主として中小企業様を中心にお客様を開発しており、アクティブに動いているお客様の数だけでおよそ8万社になります。セグメントは3つですが、事業内容的には中小の事業者様がオフィスを開設されて日々運営されていくことに関して、ほぼフルにサポートできる商品やサービスを取りそろえております。

──今回のタブレット導入は、どういうことがきっかけだったのでしょうか?

小島もともと私どもはIP電話の主装置を自社で開発しておりまして、中小規模の事業者様の宅内をIP環境にするという提案をずっと続けてきました。昨今はスマートフォンがかなり市場に流通してきたということで、去年の今ごろからスマートフォンをIP電話の端末にしようという新しい取り組みを始めました。そして、昨年の11月からAndroidのスマートフォンにアプリケーションとしてソフトフォンを入れて稼働させることで、オフィスへの外線着信をスマートフォンで受けたり、内線通話をスマートフォン同士で実行したりすることができるようになりました。

office24_2.jpg(左)企画室室長 姜 貴栄氏
(右)経営戦略室 兼 広報室室長 小島 将氏

そのIP電話のソリューションをもう一歩進めて、Androidを媒介にした新しい商品やサービスを提供していこうということが会社の方向性として決まり、そこに「タブレットでおもしろい製品があるよ」と、ダイワボウさんからICONIA TABとWiMAXの組み合わせのご紹介をいただきました。

当初はお客様にどう売っていくかを考えていたのですが、社内でお客様へ提供するソリューションを検討している中で、いろいろな案が出てきました。そのうち、「検討しているソリューションが実現できるのであれば、お客様に提案する前に社内で使えば便利になるのではないか」という声が出てきて、営業担当の社員に持たせて実際に使わせてみることになりました。使ってみて業務に役に立つことがわかれば、「こういうふうに使えますよ」と自分の経験をお客様に見せることができます。そのため、まず社内に導入することになりました。

クラウド上のカタログを見せて、見積書をすぐにFAX送信

──実際にどんなふうにお使いになっているのでしょう?

一つは製品情報の閲覧という目的です。以前は社内のサーバーから必要なものを選択し、印刷して客先へ持っていくという形でしたが、ICONIA TABを使うようになってからは、現場で必要な情報を検索して、お見せすることができます。そのため、お客様が思いつきを口にされてもすぐ対応できるようになりました。

また、タブレット導入に併せて、専用のポータルサイトを開設し、新たに動画資料を社内で制作して用意しました。言葉と写真だけでは説明が不足する部分を動画で補うことで、より短時間に情報を理解していただけます。そうしてお客様から見積書の提出を依頼いただいた場合、今までならオフィスに戻り見積書を作り、再度訪問していましたが、タブレット用に作った新しいシステムでは、出先で見積書を作れるようになりました。その場でクラウドに接続し、見積書作成システムで製品をピックアップすると、自動的に見積書ができあがります。作成した見積書はタブレットでお見せすることもできますし、そこからお客様のFAXやメールに送ることもできます。

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──商談のステップが短縮されますね。

この方法だと、セキュリティ面でも安心です。紙の見積書は紛失や盗み見の危険性があり、従来のようにノートPCにデータを入れて運んでいると、盗難などのリスクがあります。しかしタブレットとクラウドの組み合わせでは、基本はデータをすべてクラウド上において参照し、端末にはデータを残さないコンセプトですから、万一タブレットが盗難にあっても心配はいりません。また、場合によってはお客様にお見せするデータが中に入っていることもありますが、端末そのものを最初に暗号化してあるので、パスワードを入力しない限りデータが読めないようになっています。

──営業の方の感想はいかがでしょう?

エイサーのICONIA TABで助かったという点は、USBポートがあることです。私たちは今までWindowsで営業資料などを作ってきましたが、OSが変わるといままで作ったOffice文書の扱いが不便になります。しかし、USBメモリが使えれば、過去に作成したワードやエクセルのデータをUSBメモリでICONIA TABに入れ、Androidで稼働するOffice互換ソフトで閲覧することができ、急場をしのぐことができます。現在の取り組みは一定の成果をあげていると考えておりますが、今後は業務効率化に加えて業務プロセスの標準化などに取り組んでいきたいと考えています。

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