導入事例

メーカーがユーザーの意向を聞いて柔軟に対応してくれる。これはすごいことだと思います。

愛知産業大学様

導入モデル:Aspire one AOA150-Bc1 約200台 〈ネットブック〉

ネットブック 学校・教育

愛知県岡崎市にある愛知産業大学は、平成4年開学の若い大学である。 5年前から1年生全員にノートPCを配付して、コンピュータとインターネットのスキルを学ばせているが、 昨年からはエイサーのネットブック「Aspire one」が使用されている。 機種選定の経緯と、授業で使っての感想をうかがった。

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価格の安さではなく、求める機能でネットブックを選びました

──2008年度はB5サイズのモバイルノートを購入されたそうですが、2009年度はネットブックにされましたね。まずはその経緯からお聞かせください。

蜂須賀 ネットブックというものに興味を持ったのは、まだエイサーがネットブックを出す前です。と言っても「ああいうのは使えるのかなあ」というレベルで、本格的に検討したのは2008年度からですね。いろいろとメーカーの顔ぶれも増えてきたので、私たちの求める条件がクリアできるのか、実際に調べてみることになりました。

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加藤 私たちの条件というのは、まず「持ち運びが容易であること」、「バッテリーが授業時間の2駒(180分)くらい持つこと」、そして「ウイルス対策ソフトがストレスなく動くこと」と、「オフィスソフトが問題なく動くこと」です。もうひとつ重要なのは、入学する学生全員の分のパソコンを4月に用意できること。学生数が最終的に確定するのが2月ですから、そこで発注して4月までに揃えてもらわなければなりません。うちの学生は少ないですが、それでも200台以上が必要になります。蜂須賀2008年度は、その条件に当てはまるのが国産B5ノートしかありませんでした。2009年度はネットブックを候補にしたところ、エイサーの1機種だけが条件に合致したので、これに決定したわけです。決して価格の安さで選んだわけではありません。

──他の機種はどの条件をクリアできなかったのでしょうか。

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蜂須賀 数量の問題が一番大きかったですね。2月に最終発注して、4月の頭に200台あまりを揃えるというのは、なかなか厳しいものがあったようです。そして大容量バッテリーの問題。180分持たせるためには3セルでは無理ですから、オプションの大容量バッテリーを最初から用意してもらわなければなりません。しかしエイサー以外のメーカーは、数が揃えられないと言ってきました。

加藤 実際に使ってみるまでは、画面の小ささとバッテリーが本当に持つかが心配だったのですが、まったく問題がありませんでした。オフィスソフトもすんなり動くし、画面の見やすさも予想以上です。おかげでコストパフォーマンスも良くなりました。

ネットブックで日常的なパソコンのリテラシーを教えています

──1年生のすべての授業でパソコンをお使いなのですか?

加藤 すべてというわけではありません。私が教えている「コンピュータ基礎」をはじめとして、「基礎ゼミ」や「スタディスキル」などで活用しています。「コンピュータ基礎」の授業では、大学生が身につけておくべきコンピュータスキルを学びます。「パワーポイント」「エクセル」「ワード」の使い方と、インターネットでメールや検索が使えるようにすることがおもな内容です。前期は入門編ですが、後期の応用編では、たとえば「エクセル」ですと「ピボットテーブル」あたりまでを教えます。このインタビューが始まる直前まで、その授業で「エクセル」の「多重IFを使った条件文」を教えていました。

蜂須賀 愛知産業大学では、電子メールはもちろん、履修登録や大学からのお知らせなどもすべてWeb経由です。ですから、ネットが満足に使えないと学生生活が送れません。そのために、2009年度からはウイルスソフトやプリンタドライバのインストールを学生にやらせています。できることはやらせるという方針で、日常的にパソコンを使いこなすためのリテラシーが身につくと思います。

──バッテリー切れを起こすような学生さんはいませんか?

加藤 どの学生も、家で充電をして持ってきますが、たまに「壊れた」と言うので調べてみると、バッテリー切れだったということはありますね。

蜂須賀 今ではほとんどの教室にAC電源があるので、いざとなったらACアダプターも使えると思います。

エイサーだけが私たちの要求に真剣に対応してくれました

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──200台すべてが茶色のマシンですが、どうしてこの色にしたのでしょう?

蜂須賀 機種がエイサーに決まった時点で、実機を5色持ってきてもらい、関係者で検討しました。すると、学部長が鶴の一声で「茶色がいい!」と。それで茶色になりました。意外な決定だったらしく、エイサーからは「本当に茶色でいいんですか?」と何度も聞かれたほどです。

加藤 ファッションにうるさい女子学生の中には、「白かブルーがよかったのに」と言う人もいました。しかし、落ち着いたいい色だと思います。

──エイサーというメーカーについて、何かご感想はありますか?

加藤 正直言って、私は候補になるまでエイサーのことを知りませんでした。しかし、購入するときに私たちの要望を聞き入れてくれて、「メーカー4年保証」をつけてくれたのには驚きました。学生が真面目に使っていて故障した場合、修理代を請求するのは心苦しい面もありますが、メーカー保証があれば安心して手渡すことができます。今回の機種選定では、その措置が決定打になったと思います。

蜂須賀 その要求は半ば「ダメ元」で言ってみたんです。メーカーといえば大企業ですから、小さな大学の言うことなんて聞いてくれるはずがないと思い込んでいました。ところが、他のメーカーが「コンシューマー製品だから」とか「価格の安い製品だから」と相手にしてくれなかったのに、エイサーだけは真剣に検討して対応してくれました。メーカーとユーザーは「顔が見える関係」になると、いろいろなことが解決していきます。そうやって一緒に課題を克服していくのは、楽しい仕事です。

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