導入事例

優れた性能と魅力的な価格、それに加え、5年保証の実現がエイサーに決めた理由です。

鹿児島国際大学様

導入モデル:Aspire one AOP531h-HD11 250台 〈ネットブック〉

ネットブック 学校・教育

鹿児島県最大の私立大学である鹿児島国際大学は、桜島を真正面に望む鹿児島市郊外にある、創立70年余の文科系大学である。以前より学内のIT化には積極的に取り組んできており、コンピュータ教室は12、学内の無線LANカバー率は100%近い。このほど学生貸与用にエイサーのネットブックが250台導入されたので、その経緯を情報処理センター次長の大戸憲隆氏と同事務係長の堀之内英人氏にうかがった。

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学生の負担軽減とムダを省くためにPCのレンタル制を導入しました

──鹿児島国際大学はどんな大学でしょう?

大戸以前は「鹿児島経済大学」という名前の大学だったのですが、平成12年に国際文化学部を開設したのを機に改称しました。現在までに卒業生3万人を輩出している文科系の総合大学です。大学院と大学3学部、短期大学あわせて4000人以上の学生が在籍しています。鹿児島では一番大きな私立大学で、数年前に創立70周年を迎えました。

──今回こちらの大学で、エイサーのネットブックを貸出用に250台ご購入いただきました。ネットブックの導入は今回が初めてでしょうか。

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堀之内ネットブックというカテゴリーの小型ノートPCが、ここ1、2年で台頭してきたので、以前から試してみようと考えていました。以前に導入したノートPCは、1台20万円以上していましたが、コストが安ければそれだけ台数を多くそろえられます。大学も現在は大きな予算が使いにくい状況なので、1台10万円を切る価格帯は非常にありがたいと思っています。

──学生にPCを貸し出すという制度は、以前からあったものですか?

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大戸学生向けにノートPCを貸し出すようになったのは、平成3年からです。A4型ノートPCを20台そろえてサービスをスタートさせました。それ以来、毎年台数を増やしていき、平成15年には1500台の貸出機をそろえました。現在はピーク時より台数を抑えて600台をリプレイスしながら、サービスの台数を維持しています。

堀之内以前はどこの学校でも、入学と同時にPCの購入義務を課していたようですが、それでは学生や親御さんの負担が重いと、見直す気運が高まっています。PCを学生に無償配布している学校もあるようですが、それも原資は学生や親御さんからのお金ですし、もともとPCを持っている学生さんにとっては無駄になります。
そういうことから本校では、学生証の提示で2週間貸す形をとるようになりました。2週間で足りなければ、期間を延長することもできます。貸出機のメリットとしては、学内ネットワークが自由に利用できることが挙げられます。セキュリティの問題から、持込機は学内ネットワークに接続することができません。したがって、学内ネットワークを使いたい場合は、貸出機か学内のデスクトップPCを使うことになります。

試験やレポートの時期になると貸出PCが不足気味になる

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──貸出PCの利用率はどのくらいですか?

堀之内利用率は年間を通じて高いと思います。特に高くなるのが夏を前にした6月くらいからで、おそらく前期試験のレポートに使うのでしょう。毎年その時期になると不足気味になります。後期のピークは学期末試験と卒論の時期で、このときは予約が必要になります。

──ネットブックはFDD・CD/DVDドライブが付属していませんが、不都合はありませんか?

大戸セキュリティとコストの面から、ここ数年はFDD・CD/DVDドライブのついていない機種を選定するようになってきていたので、特に問題はありませんでした。学内のPCはすべて、勝手にソフトのインストールができないように設定しているので、FDD・CD/DVDドライブがついていてもあまりメリットがありません。それに、最近はデータ移動にUSBメモリーを使うのが一般的なので、FDD・CD/DVDドライブはあまり必要とは思いません。

──今回の導入に当たっては「メーカー5年保証」をつけられましたが、これは重要なポイントだったのでしょうか?

堀之内2週間PCを貸し出すということは、学生が自宅に持ち帰ることが前提になります。すると、学内だけでなく持ち運びが生じますから、破損の可能性も大きくなります。そういうことを考えると、リース期間と同じ長さの保証が必要ですが、これまでは「3年パーツ保証」が限界でした。私たちの経験では、3年過ぎたあたりからハードウェアの不具合が出てきます。そこで今回は5年保証をお願いしてみたところ、エイサーさんが受けてくれました。これかエイサーさんに決まる要因となりました。

すべての教室が無線LAN完備で出欠確認もIT化している

──学内ネットワークはいつごろから稼働していますか?

大戸平成5年から運用を開始しましたが、現在は最新のギガビットイーサネットです。建物間はギガビット、建物内は100メガビットで、すべての教室に無線LANのアクセスポイントがあり、文字通りの「ユヒキタスキャンパス」が実現しています。ほとんどすべての教室で、無線LANを使ってのPCの利用ができますし、貸出機は学内のどの場所でも学内ネットワークに接続して使えます。学食でもOKです。
ユニークな試みとしては、無線LANとハンディスキャナーを利用した授業の出欠記録があります。これは5年前から実施しているもので、すべての教室に無線LANのアクセスポイントがあることを利用して、無線LANのハンディスキャナーと組み合わせ、授業時間に学生証のバーコードを読み取るものです。即座に「この授業にこの学生が出席した」という記録がサーバーに送られるので、従来の出欠確認作業や出席票の提出が不要になりました。

──エイサーに望むことは何でしょう?

堀之内大学で使うPCは常時使用するので、耐久性が求められます。その一方で、少子化のあおりを受けてコストダウンも求められているので、低価格でありながら耐久性のある製品を作って欲しいと思います。

大戸教育現場で使用するPCとしては、タブレット型のスレートPCにも注目しています。構造がシンプルで電池寿命の長いものが安価で登場すれば、これから学校などの教育現場でかなり普及するのではないでしょうか。ぜひエイサーさんに作って欲しいものです。

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