導入事例

高いパフォーマンスと優れたセキュリティを備えたノートブック導入で質の高い行政サービスを実現

小美玉市役所様

導入モデル:TM5760-XSS38〈ノートブック〉

ノートブック 官公庁・自治体

小美玉市は、茨城県中央部に位置し、昨今注目を集めている茨城空港を有する都市である。平成24年12月に、市庁舎で使用するほぼすべてのノートPCをエイサー製品にリプレース。コストパフォーマンスの高さはもちろん、課題とされていたセキュリティや保守対応の一元化もクリアになった。今回は、ノートPCの入れ替えにより業務効率がアップし、さらに質の高い行政サービスを提供している企画調整課 細谷次央氏に話を伺った。

市庁舎内のほぼすべてのPCを新機種に一斉変更

小美玉市役所

平成18年に小川町・美野里町・玉里村が合併してできた人口53,000人の小美玉市は、茨城県中央部に位置する。市の西部を常磐自動車道とJR常磐線が貫く交通の便の良さで、東京からも日帰り可能なエリアである。平成22年に北関東の空の玄関口として開港した茨城空港が県内外からも注目を集め、飛行機利用者以外にも、空港を利用したご当地グルメイベントなどの来場者も多く、観光地となっている。

また、小美玉市は文化行政にも力をいれている。生涯学習や文化振興の拠点となる「四季文化館みの~れ」「小川文化センターアピオス」「生涯学習センターコスモス」の3つの文化施設は、茨城県内の文化施設の中でも稼働率がトップクラスだ。地元住民による劇団や楽団の育成にも力を入れている。

小美玉市役所企画調整課 細谷次央氏

市庁舎の業務用PCは、事務処理やインターネット検索を行う「情報系ネットワーク」、住民基本台帳を管理する「住基系ネットワーク」、校務支援システムが稼働する「学校系ネットワーク」に接続している。今回、学校系ネットワークを除くほぼ全てのPC約600台がエイサー製品に入れ替えられた。

入れ替え前の課題は3つ。1つ目は、保守窓口統合と保守対応スピードの強化。合併後7年が経過し、町村合併前後に導入した古いPCは、リースや買い取りなど保守内容が導入案件ごとに違い、保守受付窓口も異なっていた。それらを一元管理し、業務効率化を図りたかった。また、昨今はノートPCなしの業務は難しく「素早く直して欲しい」という声が年々高まっていたため、保守対応が翌営業日以内であることを必須条件とした。2つ目は、「Windows 7」対応。Windows XPがサポート終了する2014年4月9日までに、自治体としてセキュリティの観点からOSの入れ替えは責務であった。3つ目は、「テンキー内蔵」。以前のPCはテンキーが付いておらず、各部署の予算で外付けテンキーを追加購入していたため無駄が多かった。

他社よりCPUがワンランク上の製品を提案。不安はデモ機で解消

小美玉市役所見やすいワイド画面と、ストレスを感じさせない動作は、職員からも評判が良いという。

業者選定にあたり、主な国内メーカーすべてと海外メーカーでシェアが高い2社の製品の仕様を入念に比較検討し、仕様書を作成した。「今回の入札は、仕様を詳細に設定したため、条件を満たしていればメーカー国や生産国は問わないことにしました。」と細谷氏。

入札の結果、仕様を満たし、コストパフォーマンスに優れている、エイサー製品を導入していただいた。他社よりもワンランク上のCore i3のCPU導入モデルを提案できたことにも大変満足いただけたようだ。

実機を導入するまでに不安はなかったかとの質問に、「実際に触ったことはなかったのですが、事前にデモ機を利用させていただき、動作は快適ですし、Ethernet端子やUSB端子の位置も細かく確認できて助かりました。」と細谷氏は答える。導入検討時は、海外メーカーはインターフェースに細かい配慮がされていないのでは、という不安があったが、エイサーのデモ機を利用して、その心配が解消されたのだ。

保守サービスにおいても、ニューライフさんが窓口から修理までを一貫して対応するサポートを提供したため、連絡窓口の一元化ができ、翌日までのスピーディな対応が可能になった。

処理の速さとテンキー内蔵の薄型軽量ボディが好評

小美玉市役所入力しやすい次世代キーボードと内蔵テンキーで業務効率がアップした。

導入後は、ノートPCが薄型軽量になり、会議室での打ち合わせで利用する際に持ち運びが容易になったそうだ。また、Webサイトがワイド画面で快適に閲覧でき、次世代キーボードや内蔵テンキーで使い勝手が向上したことにも大変満足いただいている。

CPUがCore i3のため、Internet ExplorerやOffice製品はもちろん、PCに負荷がかかりやすいIllustratorやInDesignなどのグラフィックソフトも快適に使えている。特に、文化行政に力を入れている市の広報誌やチラシなどを作る担当部署からは、作業効率が格段に向上したという声が届いている。「個人的には、電源を入れてからWindowsが起動する時間も早くなり、出社してすぐに仕事に着手できるようになったのが嬉しいです。」と細谷氏は付け加えた。

また、以前は、貸出制の外付けドライブを利用していたため、データの書き込み作業に手間がかかっていたが、今回の端末はスーパーマルチドライブ内蔵のため、承認された記憶媒体へ各端末から書き込みができ、作業効率がアップした。

故障も少なく、アフターケアも迅速。PCの稼働率がUP

小美玉市役所小美玉市長 島田 穣一氏も導入したエイサー製品を活用されている。

使い始めて約半年経過したが、故障も少なく、保守対応も翌営業日以内に対応され、結果として全体のPCの稼働率が高くなった。今回の導入でスピーディな行政サービスがさらに可能になったといえよう。また、ノートPC導入と同時期に、住基系ネットワークのシステムもクライアントサーバー型からWeb型にリニューアルされたため、住民基本台帳の管理、各証明書の発行、税関係の手続き、総合福祉システムの運用など、様々なサービスも使い勝手が向上した。「今後は、導入したノートPCを活用しながら更なる行政サービスの向上を図りたいですね。」と細谷氏。

また、教育分野でもPCの活用機会は増えていくのではないかと、細谷氏は予測する。現在も、校務支援システムが導入され、学級運営や通知表作りなど、教職員の事務処理作業が削減され、生徒とのコミュニケーションや、授業準備に時間を費やすことができ、教育の質の向上が図られている。さらに、インターネット検索の仕方やワープロソフトの使い方を学ぶ小中学校向けのPC教室を活性化し、子供たちのITリテラシーを高めていきたいと考えているようだ。

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