導入事例

シンプルで使いやすく高性能のPCを探したら、エイサーになりました。

金沢医科大学病院様

導入モデル:TravelMate 〈ノートブック〉

ノートブック 病院・医療

金沢市郊外にある金沢医科大学は、日本海側唯一の私立医科大学です。学内と病院のIT化が非常に進んでおり、デジタル画像診断の導入は国内で最初。 このたびナースステーションなどの医療現場にTravelMateが採用されたので、広報局の中山正喜部長に導入の経緯をうかがいました。

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大学と病院のIT化は早く進み、電子カルテも導入済み

──金沢医科大学はIT化が進んでいることで有名ですね。いつごろからIT化を始められたのでしょうか?

15年くらい前からです。一番最初はWindows 95のパソコンでした。各医局にパソコンとプリンターをセットで1台ずつ設置しました。一方で、研究部門はアップルのマッキントッシュです。今でもそうですが、お医者さんはMacが好きですからね。そのころはNECのホストコンピュータを使っていて、そこにパソコンをつないでネットワークを組んでいました。ホストとメーカーが同じでないと、いろいろと不具合が起きるとされていた時代です。

その後、DOS/V仕様のパソコンが増えてきて、どこのメーカーのパソコンでもつながるようになりました。それ以来、学内のネットワークに接続するパソコンについては、メーカーを問わなくなりました。ただし、どこにどういう風に接続するかは学内で届け出をしてもらってチェックしています。一時期はIPアドレスで管理していましたが、今はMACアドレスの管理に変わっています。

イントラネットを整備するのと同時に、レントゲンのデジタル化や電子カルテを、早い段階から始めています。デジタル画像診断の導入は国内で最初ですし、電子カルテシステムにおいては、2000年に完全稼働させており、国内のリーダー的存在です。

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──IT化が早いと、使っているパソコンの台数も相当なものでしょうね。

大学と病院で1800人の職員がいますが、もしかしたら職員の数よりもパソコンの方が多いかもしれません。病院の医療現場などでは、まだ1人1台にはなっていない部署もありますが、教育系などでは1人4~5台のマシンを使っているところもあります。Macを持っている人は必ずWindowsマシンも使っていますから、それだけで2台になりますね。
そのため、毎年250~300台のパソコンを購入しています。古くなってスペックが合わなくなってしまったもののリプレースと、年次計画に沿った新規の導入です。使う部署や用途によって求める性能が異なるため、導入に際しては「仕事の内容に見合った製品か」という点を厳しく見ています。使える予算には限りがありますから。

IT化が早かったために、目に見えない苦労もある

──早くからIT化が進んでいたことによる弊害のようなものはありますか?

一つは「古いものが捨てられない」ということです。スペックが古くなって新機種と交換したマシンは、すぐに捨てずに「何か用途があるかもしれない」と保管していますが、パソコンやプリンターは場所を取るので大変です。また、OA化が進んでいくにつれて、使う人がマニアックになる傾向があります。そのために、仕事で必要な機能以上のものを求めるケースが増えてきます。そういう要求をいちいち聞いていたら、予算がいくらあっても足りません。

たとえばここに5万円、10万円、20万円の3つの製品があったとします。それぞれには価格に見合った機能が搭載されているはずですが、「これはDVDが見られますよ」「これは○○ができますよ」という話になると、人間の気持ちとは不思議なもので、必要がなくても余分な機能がついている方を欲しがります。そこで予算に余裕があると、ついムダな買い物をしてしまうわけです。

また、あまりにも早い段階でホームページなどを整備してしまったので、それがかえって足かせになっている部分もあります。たとえて言うなら、増築を繰り返した古い旅館のような状況です。それでは訪れてきた人がわからなくなって迷子になってしまいます。そのために今年から、私が担当者になってインターネットのホームページを全部作り替えることになりました。
いま、委員会を作って討議しているところです。ホームページはページ作りのスタイルに流行があり、あまりに古いホームページだと、反対にITリテラシーが低い組織だと思われてしまいかねません。今の時代に合った、見やすくて使いやすいホームページにすることは、金沢医科大学の姿を正しく世間に見せていくために必要なことです。

日常業務に使用するパソコンはシンプルな方が使いやすい

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──今回の導入に関して、どのような仕様が求められたのでしょうか。

導入を予定していた部署がナースステーションであったため、多くの機能やずば抜けて高い性能は必要ありませんでした。看護師たちがパソコンを利用する目的は、主としてワープロです。それならDVDや画像処理などの付加価値は必要ありません。インターネットとWordとExcelができればそれで充分です。あとはプリンターにつながっていて印刷できればOK。そのために、手ごろな価格で余分な機能のついていない、高性能なパソコンを求めたら、エイサーのTravelMateだったというわけです。

最近の国産パソコンは、販売価格を維持するためなのか、多くの機能を盛り込んだ機種が主流になっています。日常業務に使うマシンのように、シンプルな機能で、安くて高性能なパソコンというものは、なかなか見当たりません。これからは、そういったニーズにエイサーのような外国製パソコンが選択されるケースが多くなっていくでしょう。

──今後もエイサーのノートPCを選択されますか?

医療の現場では他の医療機関との連携などで、これまでにも増して手ごろな価格で高性能なパソコンのニーズが出てきていますから、可能性は大きいと思います。

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