タブレットを導入してITリテラシーの向上を図り就職活動につながる学生のキャリア形成を支援する
学校法人徳山教育財団 徳山大学様
導入モデル:TMX313M‑A34QN〈タブレット〉
山口県周南市にある徳山大学。同大学が推進する学生のキャリア教育支援は文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラムの認定を受け、2010年度から新入生全員にPCが配られ、情報系ではOA教育が必修となるなど、IT教育には以前から注力してきた。今年の新入生240名に配られたのは、Acerのカバー一体型のBluetoothキーボードが付属したWindows 8タブレット「Acer TMX313M‑A34QN」だった。その理由はどこにあったのだろうか。
IT教育と学生のキャリア形成支援のために、2010年から新入生全員にノートPCを配賦してきたが、3キログラム近くの重さがあって持ち歩くことができず、日常的にPCが活用されるまでには至らなかった。
導入製品:Acer TMX313M‑A34QN
カバー一体型のBluetoothキーボードが付属しているため、タブレットとノートPCの両方の使い方ができ、スペックと価格のバランスの良さが評価された。
教室でノートPCとして利用するだけでなく、タブレットとして教室外でも携行することで、学生とのリアルタイムなコミュニケーションが実現し、学生のキャリア形成支援システムに自然な形でデータが蓄積されていくことが期待される。
新入生全員に配賦した約3kgのノートPCは日常的に持ち運ぶには重すぎた

1971年に旧徳山市の誘致によって設立された徳山大学は、出光興産株式会社の創業者である故・出光佐三氏が私財を提供して設立した学校法人徳山教育財団によって運営される、公設民営型の先駆け的存在である。現在、経済学部と福祉情報学部の2学部から構成され、学生数約1000名という規模ながら、
野球やサッカー、レスリング、陸上競技などスポーツで全国的に有名で、オリンピック選手も輩出している。
同大学の特徴は、IT教育に力を入れていることにある。同大学福祉情報学部教授で情報教育担当教務部主事の酒井雅裕氏は「福祉情報学部の前身である短期大学時代からOA教育を行っていましたし、経済学部では20年以上前からワークステーションを導入して先進的な教育を行ってきました。それを背景に2010年度から取り組んできたのが"サイバーキャンパス"です」と同大学の取り組みを語る。

情報教育担当 教務部主事
酒井 雅裕氏
その中心となっているのが、独自に開発したCASK(Career Student Karte)というシステム。履修記録用のe‑ラーニングシステムを組み合わせて、講義への出欠、資料の配布、課題の提出がネットワーク上で行える。加えて、就職活動を記録し、エントリーシートの準備段階にあたる個人用カルテの作成までサポートする。
"サイバーキャンパス"構想の推進に不可欠なのが、モバイルPCや無線LANなど、学生が常にシステムにアクセスできるIT環境の整備である。同大学では毎年新入生全員にモバイルPCを配賦するとともに、学内のネットワーク環境を整備している。現在、キャンパスのほとんどの場所で無線LANが利用できる。
昨年度までは、新入生全員にノートPCが配賦されてきた。しかし、重さが3キログラム近くあるだけに、日常的にPCを持ち歩き、利用する機会は少なかった。
いつでもアクセスできるように可搬性の高いタブレットを導入

そこで検討されることになったのが、急速に普及するタブレットの採用である。ノートPCに比べて圧倒的に軽量化され、持ち運びに有利な点に関心が集まった。「タブレットは1キログラムを切る軽さだけに、当然、可搬性は飛躍的に高まります。授業中だけでなく、カフェスペースなど学内のいたるところで利用してもらえるのではと期待もありました」(酒井氏)。常に持ち運んでくれていれば、キャリア形成に必要なデータの蓄積も容易になり、教職員からの通知もいつでもどこでも受け取ってもらうことができる。
可搬性の高いタブレットという点では、iOSやAndroid OSのタブレットもあるが、教育現場での活用で使うには課題がある。「メールやWebの閲覧だけならどのOSのタブレットでも構いません。しかし、授業で使うにはそれだけでは十分ではありません。学内のシステムに対して親和性があり、使いたいソフトウェアが動くということも配慮する必要がありました」と酒井氏は語る。
具体的には、WordとExcelの使い方を学ぶ情報系のOA教育の実習で使えることは当然として、経済学部で使う関数やこれまで教員たちが作成し利用してきたマクロがそのまま動作すること、オープンソースソフトが利用できることなども、選定理由の中で大きな比重を占めた。最終的には「インテルCPUとWindows、Microsoft Officeの組み合わせが、圧倒的に安心感がある」(酒井氏)という結論になった。
導入にあたっての条件が明確になる中で候補として浮上したのが、Acerのノートスタイルでも使用できるWindows 8タブレット「TMX313M‑A34QN」である。
ノートPCよりはるかに軽く、しかも、タブレットとノートPC、どちらの使い方にも対応できる2‑in‑1である点が高く評価された。タブレットとして持ち歩いて、メールやWebを確認することも容易で、標準搭載されたBluetooth対応キーボードを接続すれば、ノートPCとしてOA教育の実習やレポート作成などにも利用することができる。こうした機能が教育現場での活用とキャリア形成支援という両方の目的に適合していた。
さらに酒井氏は「インテルのCore i3プロセッサーというCPUと120GBのSSDを搭載する高性能モデルなのに価格が安く、お得感があった」とコストパフォーマンスの良さを強調する。最終的に2014年度の新入生用にAcerのタブレットが選定され、240名全員に配賦されることになったのである。
シンプルかつパワフルさがAcerのタブレットの強み

今年4月に入学した新入生たちは、Acerのタブレットを使って授業に臨んでいる。授業に出席した学生たちは、最初に学内のネットワークにアクセスし、CASKにログインして出席を申請する。情報系のOA教育の実習では、そのままWordを立ち上げて、課題として提示された文書を実際に作成する。完成した課題のファイルはネットワークでアップロードしておく。こうした一連の流れの中で、どこまで学習が進んだかが自然に記録されていく。教職員からのアドバイスなどのメールもどこでも受け取ることができる。
「Acerのタブレットは、学生たちからも好評です。ノートPCを持つ上級生たちからは"羨ましい"という声が聞かれます」と酒井氏。使い方を見ているとキーボードとタッチパネルを併用している。簡単な操作をするときはタッチパネル、文字を打ったり、細かい操作をするときはキーボードやマウスを使うといった、使い分けを自然にしている。
「スマートフォンに慣れているデジタルネイティブだけに、タッチパネルを自由自在に使いこなしています」と酒井氏は、Acerのタブレットと学生たちとの相性が良いと話す。「ノートPCとして教室内で使用するだけでなく、タブレットだけを持って、学内のカフェテリアなどでメールを見ている学生たちの姿をよく目にするようになりました」と酒井氏は、タブレットとノートPC、どちらの使い方にも対応できる「TMX313M‑A34QN」ならではの特長を指摘する。
学生たちが軽量のタブレットを持ち歩くことで、いつでもどこでも大学のシステムにアクセスでき、学内外の様々な活動記録が蓄積され、その情報をベースに教職員とのコミュニケーションも活発になる。さらには自らのポートフォリオを明確にしておくことで、就職活動の強力な武器になっていく。Acerのタブレットによって、同大学の特徴をさらに際立たせていくことができると、大きな期待が寄せられている。
酒井氏は「コンピュータは計算機。だからこそ目的に見合ったスペックと価格のバランスが大切です。高性能のタブレットがここまで低価格になり、教育の現場から手が届くようになったのは驚きです」と語る。その意味で今回選択した製品は高く評価できるという。
最後に酒井氏は「高価で複雑なものではなく、シンプルでパワーがある。これこそAcerの強みですね。これからもパワーにはこだわって欲しい」とAcerへの期待を語ってくれた。
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