堅牢・ロングライフバッテリーのChromebook 11 C730E-N14Mを採用。生徒一人1台PC環境の実現でアクティブ・ラーニングを加速。1000名を超える生徒が授業や自主学習で日常的に利活用!
東北学院中学校・高等学校様
導入モデル:Chromebook 11 C730E-N14M〈ノートブック〉
東北学院中学校・高等学校は、1886年に創立された、キリスト教主義に基づく教育を行う男子校だ。常に時代を先取りした教育改革に挑み続ける同校では、2016年度入学生より、ノートPC生徒一人1台環境の実現を決定。エイサーの「Chromebook 11 C730E-N14M」を採用し、2017年6月現在、1000名を超える生徒が授業や自主学習のシーンで日常的に利活用している。同校はなぜ、「Chromebook 11 C730E-N14M」を採用したのか。その意図や選定理由、活用シーンに至るまで、教員・生徒に話を聞いた。
1. ICTとアクティブ・ラーニングの利活用
2. 生徒がパソコンとインターネットを日常的に触れ合うことで、理解を深めてほしい
3. 情報収集だけでなく、他者に伝える活動を重視するため、 キーボード入力は不可欠
男子学生が日常的に使用し、通学時に持ち歩いても壊れにくい堅牢性と、最低限帰宅まで充電が不要な長時間モバイル駆動。その他デバイスと同様のキーボード入力。授業時間を邪魔しないスムーズな起動。
・授業時間の大幅な有効活用
・課題やプリント配付、提出物チェックなどの手間とペーパーコスト削減
・ 控えめな生徒でも意見の発信が容易になりすべての生徒が考え、発信できる授業へ進化
総合的な学習の充実を図るべく、PC一人1台環境へ
2036年に迎える創立150年を見据え、TG Grand Vision 150(東北学院中長期計画)を策定した同校。より先進的な教育改革を進めるためには、ICTやアクティブ・ラーニングの利活用の充実は欠かせない。特にICTの利活用は、これからの時代を生きていく生徒たちには必要不可欠なスキルであり、PCの使用経験や熟練度如何で、将来に大きな影響を及ぼすと考えた。そこで同校では、2015年夏、ICT教育プロジェクトチームを結成。どのようにICTの利活用を進めていくかの検討を行った。
英語科 新田 晴之 先生
リーダーとしてプロジェクトを牽引する英語科 新田先生は、「学校で購入して授業中だけ貸与する案もありましたが、やはり、日常的に触れなければ身につきません。やはり生徒一人1台環境は必須だろうという判断となりました。」と、当時を振り返る。
教育現場ではiPadが主流だ。しかし同校ではChromebookを選定した。その理由はどこにあったのだろうか。
「教育目標を達成するためには、『調べる』だけでなく『まとめて伝える』ことが求められました。『調べる』だけであればどのOSでも可能ですが、『まとめる』ためには、入力作業が欠かせません。さらに実際のビジネスや大学の現場でも、キーボード入力は必要不可欠です。そこで私たちは、タブレットではなく、キーボードが付属するノートPCタイプを採用することになりました。さらに、授業に支障が出ないよう、全生徒に同じPCを使用してもらうことが決まったため、保護者の負担にならないようできるだけコストを抑える必要があります。そこで、維持費がほとんどかからないChromebookにたどり着いたのです。」(新田先生)
生徒が持ち歩き、日常的に利用することを考慮した筐体選択
Chrome OSを導入した学校の前例は少ない。新田先生は自らChromeの研修会へ足を運び、高い機動性やファイルや情報の共有しやすさ、管理手法に至るまで、学習したという。次の課題となったのは、筐体の選択だ。いくつも市販されているChromebookから、エイサーのChromebook 11 C730E-N14Mを選択した理由を聞いた。「まず、キーボード搭載のノートPCであること、それから、プレゼンテーションを行うため、HDMI端子の付属は必要最低条件でした。抜き差しが多くなる想定があり、小型の端子は故障しやすいとして、タイプAのHDMI端子搭載を必須条件に、教育用モデルから比較検討しました。さらにコスト面も配慮した結果、海外シェアNo.1という実績と初期不良の少なさに定評のあるエイサーの『Chromebook 11 C730E-N14M』がベストセレクトだったのです。」(新田先生)
選定時に検討材料となったのが、筐体の堅牢性だった。「男子生徒が日常的に持ち運んで使うため、丈夫さも重要です。『Chromebook 11 C730E-N14M』は、耐衝撃・耐圧力性能が高く、飲み物をこぼしても壊れにくい防滴キーボードである点も大きなアドバンテージとなりました。また、学校では充電しないよう指導するため、公表13時間という長時間モバイル駆動も魅力でした。」(新田先生)
こうして、2015年の冬には導入機種が決定。保護者への理解を求め、2016年度に入学する生徒から、順次ノートPC一人1台環境を実現した。並行して、1学年ずつ教室の無線LAN環境の整備も行い、全普通教室へ電子黒板機能付きプロジェクターの設置も順調に進めている。
丈夫な筐体と使いやすさで、限られた授業時間がより有意義に
東北学院中学校・高等学校 国語科 髙橋 慶行 先生(右)
1000台を超える運用が実現した今、実際の使用感を聞いた。「初期不良はたったの1~2台で、他メーカーでは多いと聞いた使用中の液晶破損もほぼなく、壊れにくさを実感しています。万が一の故障時もサブPCさえあれば、授業に支障をきたすことなく、瞬時に復帰できる点も便利です。」(新田先生)
授業中はもちろん、テスト勉強や予習でも使用する生徒、鈴木君も「毎日使っているのに充電は週に1回程度でよく、持ち運びは少し重いけれども丈夫ですし、教科書と変わりません。」と語る。筐体の選択は正解だったようだ。授業の充実もChromebookならではの起動の素早さと共有のしやすさで、容易に実現。Googleが無償提供する「G Suite for Education」と、学校支援サービスを同時に導入したことで、課題や伝達事項の配付が瞬時に終わり、提出チェックの手間もかからない。
自身も同機を購入したという国語科 髙橋先生も、タッチパッドの使い勝手と操作性を絶賛。実際の授業でも「資料の配付も、Webにアップしてアクセスしてもらうだけ。これまで授業準備に欠かせなかった印刷の手間や、授業時間に食い込んでいた配付時間がかからなくなったうえ、予習・復習にも使えます。また、発言の少なかった生徒もWebへの投稿はしやすいようで、積極的に授業に関わるようになりました。より充実した授業を実施できるようになり、学習への自主性や語彙も向上したと体感しています。」と、大きなメリットを実感している。
学習への活用シーンは幅広く、さらなる活用が課題に
ほぼ全ての教科でChromebookを活用しているという同校。先生のメインPCがChrome OSでなくても、Web接続さえできれば資料の共有が可能である点も大きなアドバンテージだ。たとえば英語では、インカメラでスピーチを録画してもらうことで、授業時間を費やさずにスピーチテストを展開できるようになり、より「英会話」に重点を置いた授業を展開できるようになった。国語科では、予習復習の課題だけでなく、生徒個人の意見を全員分、一瞬で共有できるため、討論がより充実したものに進化。家庭科など実習系の授業では、手順を録画した動画を、各自の工程に合わせて確認しながら作業を進められる。2017年10月にはICT利用校による全国大会で、14クラスで授業公開予定があり、さらなる利活用を進めていきたいと語る。
「できることが増えたので、試行錯誤しながら取り入れているのが現状です。授業準備にかかる時間は変わりませんが、より有意義な授業へ進化したと感じています。」(新田先生)新田先生は最後に、「予算の都合もありますが、インカメラだけではなくアウトカメラもあれば、生徒が互いに撮りあうことができます。スピーチ準備や暗記テストなどのシーンで、より活用しやすくなるのではと考えています。」と展望を語った。生徒もまた「もっと授業で活用してほしい。」という要望を語る。同校では、より充実したICT活用のファーストステップとして、全教室への無線LAN導入を進めている最中だ。
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