山口県のICT教育を牽引する野田学園
コロナ禍による臨時休校期間からオンライン授業が加速化
アクティブ・ラーニングをさらに深化させた
Acer Chromebookの活用方法を大公開!
野田学園中学高等学校/野田学園高等学校(山口県)様
導入モデル:Acer Chromebook R752T-G2〈ノートブック〉
山口県にある野田学園様は、中学高等学校(6年制一貫教育)/高等学校(3年制)があり、アクティブ・ラーニングやICT教育に積極的に取り組む、先進的な学校です。2016年から学内ICT環境を整備し、中学および高校に1人1台のタブレットを配付してICT教育を推進してきました。2019年からは中学高等学校の4年〜6年/高等学校の1・2年に1人1台のAcer Chromebookを導入。2020年の3月からのコロナ禍による臨時休校期間中に、本格的なオンライン授業が加速化しました。Acer Chromebookの導入を決めたきっかけやコロナ禍での活用方法についてお話をお聞きしました。

臨時休校期間中にオンライン授業をマスコミ公開、
生徒の声を反映して授業を構築
【導入担当者インタビュー:宮 正史 先生】
Google Meetによるオンライン授業、
Google ClassroomによるSHR
Google Meetによるオンライン授業が加速化したのは、コロナ禍の臨時休校期間中がきっかけです。生徒の自宅学習期間が長くなってどうするかというときに、すべての生徒にGoogleアカウントを学校から配付していたので、Google Classroomでの連絡集約や資料提示が可能になりました。「本格化するならいましかない!」と、一気に加速化しました。
Google Meetを使える先生が3月からオンライン授業を始め、4月からは生徒の様子を確認するために学年を中心にGoogleフォームを次第に使い始める先生が増えました。その後、牛見理事長・校長の指示もあって教員研修を行った上で、5月11日から全学年オンライン授業を開始しました。

マスコミも集まったオンライン授業公開、問題は丁寧に解決
4月末には、臨時休校期間中のオンライン授業を、マスコミの皆さんの前で公開しました。ですが、校内の通信環境トラブルで朝の出席はうまくいきませんでした。トラブルが起きる度に、ICTチームのみんなで何が原因なのか突き詰めていきました。生徒にアンケートをとると、リアルタイム配信だけではなく、繰り返し視聴できる動画配信がいいという声があり、動画配信を多めに切り替えていくなど、運用しながら改善していきました。だからこそ、これほどのスピード感でAcer Chromebookの活用が学校全体に浸透したのだと思います。
先進校の事例を参考にして、スムーズに進んだ1人1台の導入
本校はコロナ禍前にAcer Chromebookを導入していた訳ですが、導入にあたっては、
東北学院中学校・高等学校様、田園調布学園 中等部・高等部様といった先進校へ事前に視察に伺わせてもらいました。
東北学院様では、生徒に配付するAcer Chromebookの設定は、マニュアルを配布した上で、生徒にすべて行わせていたと伺い、本校でもそれを参考にしてマニュアルを作成。大変な作業だと懸念していたことも、1〜2日で楽に終えることができました。やはり学校同士の情報共有は大切ですね。
導入後の授業のクオリティが向上! 将来的なアーカイブ化をめざして
Acer Chromebook導入後は、授業全体のデザインやクオリティも良いものに向上していると思います。教員がどんどんICTの技術を吸収して成長していますし、生徒もAcer Chromebookがあるおかげで、手書きノートを取るだけで精一杯ということなく、考える時間が生まれています。生徒がずっと黙っている授業も減りました。授業中に発言していいんだということが、生徒もわかってきたようです。
将来的には、当校のオンライン授業をアーカイブ化していつでも生徒が閲覧できるかたちにしたいですね。アーカイブがあることで、何かの災害で学校が休校になっても、生徒の学びが続けられますし、それが野田学園のオリジナリティにもつながっていくと思います。
Google Classroomを活用、
授業のスピード感が違う!
【導入担当者インタビュー:岡藤宏治 先生】
いままでのPCとは、圧倒的に考え方が違う
Acer Chromebook導入を検討したのは3年前です。やはり高校からキーボードのあるPCの操作に慣れて欲しいということで検討を始めました。導入前に私たち教員で初めてAcer Chromebookを使いましたが、いやあ、驚きました。いままで使っていたPCと比べると、圧倒的に考え方が違う。頑丈&軽量、起動が速い、クラウド上の作業で完結する、G suite for educationをはじめとした豊富なアプリがある。パソコンとタブレットの良い部分をあわせたものが、Acer Chromebookだと思いました。これなら素晴らしい教育成果が得られると実感して導入に至りました。

生徒のICTスキルが向上、Google Classroomにより先生のアクションもスピーディ
導入後、生徒のICTスキルはぐんと向上しました。高校生はスマホを使っているせいか、Acer Chromebook導入に関しては困ったことはありませんでした。生徒は、初めて接するアプリやコンテンツも自然に使いこなしています。課題の配付・宿題の提出・採点戻しをGoogle Classroomで共有するなど、すべてのことをAcer Chromebookで行っています。
私は数学担当なのですが、授業中の生徒へのフィードバックが速くなりました。たとえば授業中に小テストを20分実施、即座にGoogleフォームで自動採点すると、理解度が不足している部分がすぐわかるので、そのまま重点的な演習を行えます。いままでとスピード感が全然違いますね。
休校期間中は、50分の授業のうち、講義の動画(20分)、演習(15分)、残りをGoogle Meetで質問タイムにして、同時双方向でつながる試みを行いました。GoogleフォームやGoogle Classroomの「質問」を活用して、画面でも文字でも質問ができるようにしたことで、手応えがありました。たとえば、生徒は動画で予習、授業は演習形式や質問時間に充てれば、考える力を育み、学力向上に大変効果的だと思いました。
探究する力、考える力を養うために
生徒には、Acer Chromebookを探究的な学習に、どんどん活用してほしいです。関心のあるテーマの探究やSDGsなどの社会問題解決など、探究して、考えて、表現する力を養ってほしい。Acer Chromebookは、Googleのさまざまなアプリとの情報共有が簡単です。これからの生徒は、デジタルツールを活用しつつ、自分の頭で考えることができる人間に育っていくのではないかと期待しています。
「発表がんばりました!」と笑顔の2人。
グラフ作成やフォーム入力の使い方を友達に教わりながら、1週間で資料を作り上げたそうです。
現代文の時間は、発表者である生徒2人がGoogleスライドで作成した森鴎外の『舞姫』の資料と設問をスクリーンに表示して、授業をリード。クラスメイトがGoogleフォームに入力した小テストの回答は、即座にグラフ化してスクリーンに表示するなど、みんなが機能をよく使いこなしています。自由回答の感想は、自分のAcer Chromebookでフォームに書き込む方式なので、なんと回答率は100%!「授業で自分の意見を発言しやすくなった」と生徒に好評です。
英会話の授業では、海外の先生と生徒が1対1で話しています。
1人1台使えるからこそ、自発的な英語学習が可能になりました。
高校1年生になると、英語の実力も人それぞれ。2021年の大学入学共通テストではリスニングの配点が高くなります。また、英検でも面接試験があります。これらへの対策もあり、英会話の授業では、一人ひとりの生徒がAcer Chromebookの画面に向かって、海外在住の先生とオンラインでつながってスピーキングの勉強をします。文法、日常会話、英検の勉強など、特に自分が強化したい項目を選んで、重点的に自分の能力に合わせて勉強できるのもポイントです。
ほかの英語の授業では、Acer Chromebookのインカメラ機能を利用して、生徒が自分で英文を読みあげて録画して宿題を出すこともあります。録画した宿題は、Google Classroomに提出。先生にとっては採点にかかる時間が効率化、発音のうまい生徒の宿題はよい例として授業中に共有することもできます。また、ネイティブや英語の先生に録音してもらった英文音声をGoogleドライブに上げて、生徒に共有、自宅学習にも活用できます。先生方も、学習の幅がぐんと広がったと評価しています。
生徒が作成した知財(知的財産権)クイズに答えるグループ。発表グループは「幼稚園の送迎バスの車体にアニメキャラクターを描くのは著作権法違反かどうか?」など、身近な例を取り上げてわかりやすい設問提供。みんなの「考える力・表現する力」が育まれているのがわかります。
この日の情報の授業は、著作権について考えることがテーマでした。こちらも、アクティブ・ラーニング形式で、発表グループの生徒がスライドを作成して授業を進行。独自に作った「知財クイズ」にGoogleフォームで回答すると、即座にグラフ化されます。
また、野田学園では、情報の授業以外でも、インターネットやSNSの危険性(セキュリティや個人情報)について生徒の理解を促すため、専門家を招いて講演を開催するなど、PCやインターネットを使用する上での情報モラル教育も行っています。

(写真左から)木下祈星(きらり)さん、堀 来夢(くるむ)さん、清水麻由さん、 河村樹里さん。
仲良し4人の Acer Chromebook 活用術
休校期間中、Google Meetで勉強会をやっていたという仲良し4人組。
堀さんは、お気に入りのカバーケースを見つけたそうですよ。
木下さん:これまでは問題集や参考書が重くて学校のロッカーに置いて帰ることもあったのですが、いまはこのChromebook 1台で全部が持ち歩けるので助かります。授業で配付されたスライド資料を家で予習した上で、授業では先生が説明する箇所をスライドに打ち込んでいきます。プリントに手で書き込むより早いし、授業中の先生のコメントもメモしやすくて助かっています。
堀さん:休校期間中に開催された新入生向けの学校説明会は、3密を避けるために、生徒会が自主企画してGoogle Meetで野田学園の魅力を紹介しました。行事、勉強、入試など、各部門に分かれて作成した紹介スライドを見せました。笑顔で帰っていった人もいたので、やってよかったなと思いました。
清水さん:生徒一人ひとりにGoogleアカウントが配付されているので、家ではYouTubeで配信されている授業動画をリピート再生しています。わからないことがあったときに、繰り返し視聴できて便利です。勉強の調べ物以外でも、家ではYouTubeで好きな音楽を聞いたりニュースを見たり、勉強以外にも楽しんでいます。一度Chromebookを、もの凄い大きい音を立てて落としたことがあるんです。ちっとも壊れてなくて頑丈で驚きました。
河村さん:休校期間中にChromebookがあって、怠けない!寂しくない!勉強を続けられる!先生に質問できる!とすごく助かりました。4人でGoogle Meetで一緒に勉強会もやりました。オンライン勉強会だと、「あ、やってる、私もやろう」と互いをウォッチングしている感じ。ChromebookとGoogle Meetがなかったら、休校中も勉強できなかったし、友達に会えないストレスがもっとたまっていたと思います。いまは、生徒会の仕事が、学校でも家でもできて助かっています。
GIGAスクール構想、
山口県のICT教育を牽引する学校として協力していきたい
本校では、生徒が主体的・協働的に学ぶアクティブ・ラーニング型授業を積極的に取り入れるため、2016年から校内ICT環境を整備してまいりました。Acer Chromebook は2019年から導入し、現在中学は1人1台のタブレット、高校は1・2年に1人1台のAcer Chromebookを配付。2021年に入学する高校1年からは、最新型のAcer Chromebookの配付を予定しており、これで全学園の生徒が1人1台のデバイスを持つことになります。
コロナ禍による臨時休校期間中に始まったオンライン授業は、生徒の声を聞きながら教員が工夫と改善を重ねてブラッシュアップしており、万一第三波が到来したとしても、生徒の安全を確保しながらオンライン授業を提供していけるという手応えを得ました。

今年度からは、山口県でも公立学校のGIGAスクール構想が実現してまいります。本校はこれまでに合計3回の「野田学園オンライン教育ワークショップ」を開催し、私立・公立、小中高問わず、本校で培った知見や最新情報を、皆様と共有しております。山口県全体でICT教育を推進するために、本校がその牽引的な役割を担って、できる限りお役に立ちたいと考えています。
これから国全体でICT化推進に取り組めば、一人ひとりの生徒の習熟度合いに合ったかたちで学べる、個別最適化教育に役立つことは間違いないでしょう。今後に大いに期待しています。
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